導入事例レポート
鳥取県 観光戦略課様
- 本社所在地
- 鳥取市東町1丁目220
- 事業概要
- 自治体・官公庁
- 公式サイト
- https://www.tottori-cycling.jp/
ナショナルサイクルルート指定を目指し、152kmのサイクルルート「鳥取うみなみロード」の利用実態をデータで可視化
鳥取県では、サイクルルート「鳥取うみなみロード」のナショナルサイクルルート指定に向け、走行環境や受入体制の整備を進めています。その中で、施策の効果検証やKPI設定に不可欠な「サイクリストの通行量」をいかに正確に把握するかが大きな課題でした。
本事例では、約152kmに及ぶ広大なサイクリングルートにおけるサイクリストの動向をどのようにデータで可視化したのかについて、鳥取県観光戦略課サイクルツーリズム振興室の高橋様にお話を伺いました。
【導入の背景とミッション】
日本を代表するルート「ナショナルサイクルルート」指定への挑戦
鳥取県では、県を東西に横断する約152kmのサイクルルート「鳥取うみなみロード」を軸として、国が指定する「ナショナルサイクルルート」の指定を目指しています。この取り組みには、走行環境の整備や受け入れ体制の強化、情報発信などが含まれます。

これまでルートの利用状況を把握するためには、ビデオカメラの設置や人員配置によるアナログな観測、カウンターの設置といった手法をとっていました。しかし、約152kmという非常に長いルートを対象とする場合、区間ごとの詳細な利用者数を把握するには限界がありました。
ナショナルサイクルルート指定という目標に向け、現状の数値を把握してKPI(重要業績評価指標)を設定し、施策の検討や展開につなげるため、客観的な数値データの取得が不可欠となっていました。
【選んだ理由(1)】
「サイクリスト」に特化した抽出と、区間別のサイクルルートに合わせた計測の柔軟性
人流データの導入検討にあたっては、複数の会社を比較しました。その中で技研商事インターナショナルの提案を採用した最大の理由は、「鳥取うみなみロード」にルートを絞って、「サイクリスト」を高い精度で絞り込める点でした。
・走行速度によるサイクリストの抽出
車とは異なる自転車特有の走行速度(時速10kmから30kmの範囲など)にデータを抽出できる点が決め手となりました。これにより、正確なサイクリストの動態把握が可能になると判断しました。
・メッシュ単位ではなく「道路単位」での解析
一般的なメッシュ単位の計測ではなく、「鳥取うみなみロード」の道路形状に合わせた正確な計測ができる点が、県として求めていた分析要件に合致していました。

【選んだ理由(2)】
課題解決に並走するデータ設計と柔軟なサポート体制
導入後、社内での反応や具体的な成果はいかがですか?
導入の理由として、もうひとつ「きめ細かなサポート」があります。
人流データ計測の条件や納品形式、スケジュールなど、綿密な打ち合わせのうえ、こちらの要望に合わせて柔軟に対応してもらえました。
・詳細な条件設定
対象区間の設定、速度の絞り込み、計測期間(1ヶ月単位の平日・休日別)、属性(性別、年代、居住地)など、必要なデータを抽出するための条件を協議しながら設定しました。
・柔軟な納品形態
1年目はローデータの納品でしたが、2年目は比較分析を含めたレポート形式での納品を依頼しました。
専門知識が必要な分析部分を技研商事インターナショナルで行ってもらうことで、我々行政側でも理解しやすい形になりました。
・スピード感のある対応
12月頃に協議を開始し、1〜2月に契約、3月には実績を出すという非常にタイトなスケジュールでしたが、営業担当の岡村さんのリードにより、迅速かつ丁寧にプロジェクトを進めることができました。
前任者から担当が交代した際も、これまでの経緯や質問事項を文書にまとめて丁寧に回答してもらえ、円滑に引き継ぎを行うことができました。

【導入の効果】
サイクルルート利用者、前年比108%を可視化
客観的な数値による施策の裏付けと、説明責任の遂行
今後、どのように活用を広げていきたいとお考えですか?
これまで「なんとなく多い・少ない」という感覚でしか語れなかったサイクリストの通行量が、具体的な数値として示せるようになりました。今回のレポートでは対前年比108%という結果が出ており、実施してきた施策の有効性を、客観的な数値で確認することができました。
・EBPM(証拠に基づく政策立案)の推進
自治体として税金を使って事業を行う以上、その効果を数値で説明する責任があります。
今回のレポートは、庁内での報告や他部署への説明においても非常に説得力のある資料となっています。
・分かりやすいレポート
グラフや図表を用いたレポートは、分析に不慣れであっても直感的で分かりやすく、現場での理解が非常に深まりました。

【今後の展望】
インバウンド動態の把握と、さらなるルートの魅力向上を目指して
鳥取うみなみロードは、2026年3月に国からナショナルサイクルルート指定候補ルートに選定されました。今後は指定に向けた審査が進む中で、今回取得した人流データを国への報告にも活用していく予定です。
また、今後はインバウンド(訪日外国人観光客)の動向把握にも注力したいと考えています。どの国からどの程度の人が来ているのか、人流データを通じてさらに詳細な属性や傾向を分析し、世界に誇れるルートづくりに役立てていければと考えています。
(取材月:2026年5月)
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【営業担当からの一言】 鳥取県様の「ナショナルサイクルルート指定」という目標に向け、利用実態を客観的なデータで可視化し、EBPMを推進するお手伝いができたことを光栄に思います。鳥取うみなみロードに最適なデータ設計をご提案し、施策の裏付けとなるデータ活用に貢献できたことを、大変嬉しく思います。今後も全力で伴走いたします! |
本件は、技研商事インターナショナル株式会社が、
株式会社Agoopが提供する人流データサービスを活用し、導入支援を行った事例です。
位置情報データを活用して人々の流れを可視化し、小売・飲食業や、
まちづくり、観光、防災などの広範囲な分野でビジネス課題解決の意思決定を支援しています。

