導入企業インタビュー

城北宣広株式会社

城北宣広株式会社

本社所在地
大阪府大阪市北区大淀中1丁目6番2号
事業概要
生活者エリアマーケティング、メディアプロモーション、ストアプロモーション等
公式サイト
https://johoku-senkoh.co.jp/

クライアント企業の自店舗はもちろん
競合店舗の客層・客足も具体的に知ることで
販促エリアや店舗施策の提案に、深みが増す。


リテール領域を中心としたクライアントの折込チラシやデジタル広告等を軸としたストアプロモーションを幅広く手掛ける城北宣広株式会社様。クライアント店舗の商圏分析やエリア販促施策に、KDDI Location Analyzerの位置情報データをご活用です。その活用方法や導入メリットについて、実際にツールをお使いいただいております橋本様(お写真:左)と横山様(お写真:右)にお話を伺いました。


【課題】
・店舗の集客エリアや客層を知る手段がクライアント企業の顧客データありきとなり、競合店舗の商圏把握が難しかった。
・位置情報データを店舗分析に活用したいが、分析回数が多いため都度課金形式だとコストがネックになっていた。

【効果】
・定額で使い放題、かつ分析条件も細かく設定できるKDDI Location Analyzerで、コストを気にせず何度でも分析できるようになった。
・クライアント企業の店舗はもちろん、その競合店舗の客足・客層も分析できるようになった。
 

皆様のお仕事内容をお教えください。


横山様:
当社は、小売業を中心としたクライアント様の販促・プロモーション支援を担っている広告代理店です。橋本と私は、主にGIS(地図情報システム)を活用しつつ、新聞折込からデジタル広告、販促企画等のストアマーケティング全般のサポートを行っています。

顧客データがなくても、店舗来訪者の分布を可視化でき
商圏サイズをリアルに把握可能。
競合店舗の集客エリアも、容易に調査できる。


位置情報データに着目したきっかけは?

橋本様:
広告業界で位置情報の活用が注目され始めていたころ、「実際に、どの程度業務に活用できるのか」を検証するために、ローデータ買取型の位置情報サービスをトライアルで使ってみました。それが、初めて位置情報に触れたきっかけです。
それまで、クライアント様の店舗の商圏は顧客データ等がないと把握できなかったのですが、位置情報を活用すれば、顧客データがなくても商圏サイズを容易に把握できるため、ぜひ使いたいと思いました。しかし、データ買取型は使うたびに費用がかかるため、普段使い、つまり試行錯誤の分析ができないという印象でした。


横山様:
KDDI Location Analyzer(以下、KLA)は、使い放題のサブスクリプション型であったため、分析する頻度の高い私たちにはとても良いと感じました。
クライアント様は複数店舗をお持ちのチェーン企業も多いため、個店ごとに日別、期間別等、いろいろ条件を変えてデータを抽出できるのもありがたいですね。

KLAをどのような業務でつかっていますか?

橋本様:
主には折込チラシの配布エリアの設定です。まず店舗来訪者の居住地分析をして、店舗の商圏範囲を決め、折込チラシの配布エリアに活用しています。最近ではデジタル広告の配信エリアの設定にも活用しています。
あとは、クライアント様の競合店舗の集客エリアや、性年代別の来訪者属性を把握するのに使っています。


今まで見えていなかった、競合店舗の客層や来店エリア。
KLAがあれば、地図上に明確に可視化でき
攻めるべきエリアが見えてくる。


横山様:
クライアント様は自店舗の集客エリアについては会員データ等もお持ちなので概ね把握されていたとしても、競合店のそれはなかなか把握する術がありません。KLAで競合店舗の来訪者の分布が地図上に可視化できると、自店舗とのカニバリや影響なども把握でき、必要な対策も見えてきます。

また、来店者の属性を見ると、自店舗と競合店舗の客層の比較が感覚ではなくデータとして把握できるので、例えば、「競合店に流れていて自店舗に来訪が少ないシニア層を、より多く取り込めるようなチラシや店内POPにしていきましょう」といったように、エリア販促や店内販促等の具体的かつ説得力のある企画提案につなげられます。

セール等のキャンペーン実施前後での来訪ボリュームや客層の違い等もチェックできるので、キャンペーンの効果検証でも使っています。
以前、とあるショッピングセンターで2週間程度、そのショッピングセンターとは別の場所でイベントの告知をしていたクライアント様から、「その告知を見てイベントに来た人はどの程度いるのか検証できないか」という相談がありました。
正直難しいかなと思ったのですが、KLAの「併用分析機能」を使って、『そのイベントに来た人の中で、かつ告知していた2週間の期間内に、ショッピングセンターに来た人がどの程度いるのか』、その割合を出したことがあります。その時に、KLAは様々な見方ができるのだと思いました。



店舗の来訪者分析・併用分析画面イメージ
店舗の来訪者分析・併用分析画面イメージ
※城北宣広様の実際の分析画面ではありません。



位置情報の活用前後での業務の変化は?

横山様:
それまで、会員データありきだった“商圏の把握”が、位置情報の活用により、会員データが無くても、このタイミングでお客様がどの程度来店されているのかといったリアルなデータが取れるようになりました。
とくに、競合店の情報は取れない前提でしたが、今は容易に見えるようになっている点は、クライアント様からも評価をいただきますし、一番の大きな変化だと感じます。


クライアントによって、求められる分析も様々。
位置情報単体ではなく、統計データや会員データ等
GIS上で複数のデータと重ねつつ、分析の幅を広げていく。


KLAの使いやすい点は?

横山様:
位置情報データをダウンロードして、当社で使っているGIS(地図情報システム)にインポートし活用できる点です。
クライアント様に出す最終的なアウトプットはGISを使ったレポートとなります。当社がGISでそれまで作ってきたマップ資料にKLAの人流データを落としこんだり、様々なデータと掛け合わせて分析できたりと、自社のGISとの相互活用ができるのは助かります。

GIS上で、クライアント様の会員分布や販促エリアと、KLAで抽出した“実際に店舗に来られる方の分布”とのギャップを見ることで、集客の強い/弱いエリアの抽出等ができます。
また、店舗の売上予測モデルの変数にKLAのデータを活用することもあります。店舗のタイプにはよりますが、これまでのモデルではなかなか精度が上がらなかった立地の場合に、通行量等のデータを変数として投入し分析すると精度が上がったりするケースはあります。



通行人口分析画面イメージ
通行人口分析画面イメージ
※城北宣広様の実際の分析画面ではありません。



来店が多い年代層をKLAで把握し、その年代が多いエリアを公的統計で抽出して、販促強化エリアとして提案するといった使い方もよく行います。
当社は、既存店の集客だけでなく新店オープンの相談もあります。新店の場合は、実際にまだ箱(実店舗)が無い状態なので、近くに類似するような店舗があれば、そこの来訪者分析を行い参考にします。あるいは、出店候補地を検索するという視点で、KLAを活用し周辺の通行量を調べたりもしますね。



費用を気にせず、何か所でも、何度でも、
試行錯誤しつつ分析できるメリットを存分に活かしていく。

橋本様:
KLAは、必ず毎日使っています。分析する場所も日に1か所2か所じゃなくて数か所にわたります。
1チェーン100店舗に対し、それぞれ競合5店舗分の調査をしたこともあるのですが、それくらいの頻度で使っているので、定額制なのは本当にメリットに感じます。

当社のように広告代理店の場合は、分析内容もクライアント様に合わせて様々あるため、分析条件を柔軟に変えられ、いろんな見方ができる点も評価しています。今後も、クライアント様のニーズに合わせて、様々な活用方法を見出していきたいと思います。



(取材月:2023年9月)
導入頂いたシステム

GIS(地図情報システム)「KDDI Location Analyzer」

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