エリアマーケティングラボ

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その街の「昼の顔」と「夜の顔」は別人かも? エリアを360°理解するエリアセグメンテーションデータ「c-japan® Home & Daytime」活用術


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はじめに

現代のマーケティングでは、単なる属性データ以上に、顧客の価値観やライフスタイルの深い理解が求められます。そこで重要となるのが、地域特性を客観的に分類した「エリアセグメンテーションデータ」です。

技研商事インターナショナルの「c-japan®」は、特許技術を用いた国内最大級のデータベース製品です。従来の「居住者(夜)」情報に加え、「活動者(昼)」の特性も捉える独自の「複眼」アプローチを採用しています。

「住民はファミリーが多いのに、平日の昼間はビジネスマンしかいない」
「閑静な高級住宅街だと思っていたら、昼間は学生であふれかえっている」


こうした街の昼夜のギャップを埋め、人と街のリアルな姿を立体的に可視化してくれるデータです。
本コラムでは、c-japan®がエリアマーケティングにどのように役立てられるか、具体事例と共に分かりやすく解説します。



「c-japan®」とは

エリアマーケティング用データやシステムの開発販売で培ったノウハウを生かし、小地域単位でより明確に地域特性や居住者特性を表現したジオデモグラフィックデータ(エリアセグメンテーションデータ)「c-japan®(シー・ジャパン)」。

住む人の「暮らしの質」と、集まる人の「活動の目的」といった、エリアの昼と夜の顔を見抜く複眼分析データです。
本データは「Home」「Daytime」という2つのデータセットで構成され、居住者プロファイル(Home)と活動者プロファイル(Daytime)の両方を活用することで、従来のエリア分析では難しかった「顧客像の具体化」と「最適な戦略立案」を可能にします。

c-japanとは

居住者を捉える「c-japan® Home」

以前から多くの企業様にご活用いただいている「c-japan® Home」。その街に「どんな人が住んでいるか」をセグメント化したデータです。

● データの視点:居住地(夜間人口)
● わかること:住民のライフステージ、富裕度、家族構成、住宅タイプ
● セグメント例:「高級住宅街」「都市部のニューファミリー」「マイホーム予備軍」など

「高級食材のデリバリーチラシを配りたい」「学習塾の新規開校地を探したい」といった、住民の生活に密着した施策に不可欠なデータです。

活動者を捉える「c-japan® Daytime」

そして、今回特にご注目いただきたいのが「c-japan® Daytime」。昼間人口データに基づき、その街で「昼間、どんな人が活動しているか」を分類したデータです。

● データの視点:勤務地・通学地・商業地(昼間人口)
● わかること:街の機能(ビジネス街、学生街、商業地)、昼間の性年代構成
● セグメント例:「中枢ビジネス街」「ウィメンズ・アクティブライフ(商業地)」「アカデミックタウン」など

「ランチ需要を取り込みたい」「オフィスの手土産需要を狙いたい」「若者が集まる場所に広告を出したい」といった、街の賑わいや集客力を分析する施策に威力を発揮します。

c-japan Homeイメージ



なぜ、街の「個性」がここまで詳細にわかるのか?

「c-japan®」シリーズは、膨大な統計データを独自のロジックで分析し、直感的にわかりやすい「ものさし」に変換しています。

Home(居住者):国勢調査や地価データで「暮らしの質」を分

国勢調査(年齢や家族構成など)に加え、推計年収や地価などの主要項目を用いて評価。単に「人が多い」だけでなく、「裕福なファミリーが多い」「単身の若者が多い」といった住民の暮らしのタイプで地域を分類しています。

Daytime(活動者):昼間人口の属性で「街の顔」を定義

Daytimeでは「昼間人口の性別・年代別の傾向」に着目。「働き盛りの男性が圧倒的に多い=ビジネス街」「若年層の男女が多い=学生街」というように、集まる人々の属性パターンから昼の顔(活動特性)を定義しています。



なぜ「2つのデータ」が必要なのか?(補完関係)

HomeとDaytimeは、決して競合するデータではなく、相互に補完し合う関係にあります。

【例:ある駅前エリアの分析】
● Home(居住者)だけ見た場合:「単身の若者が多い、一般的な住宅地」
● Daytime(活動者)も見た場合:「実は昼間、大手企業のビジネスマンが大量に流入するオフィス街でもある」

この両面が見えれば、「夜は住民向けの個食・総菜」を充実させつつ、「昼はビジネスマン向けの高品質な弁当やコーヒー」を強化するといった、全方位(360°)の戦略が立てられます。 逆に、片方しか見ていないと、せっかくの高所得ビジネスマンという昼間のニーズを取りこぼし、機会損失につながりかねません。

HomeとDaytimeの補完関係イメージ


【分析事例】HomeとDaytimeで見える「街の二面性」

実際にデータを掛け合わせることで見えてきた、特徴的なギャップを持つ2つの街をご紹介します。


Case 1:大崎(東京都品川区)
~「成功者の静寂」から「多様性のるつぼ」へ。昼夜で激変する街~

大崎はJR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、りんかい線が交差する都内屈指のターミナル性を持つエリアです。品川・渋谷・新宿・横浜へのアクセスに優れ、かつ大規模な再開発が段階的に進められてきました。
ゲートシティ大崎を皮切りに、オフィス・住宅・商業・大学がモザイク状に集積していることが、この街の最大の特徴です。

【Home:夜の顔】均質でハイソサエティな「高級レジデンス街」

まず「居住者(Home)」のデータを見てみましょう。
駅周辺は見事なまでに紫色(都心のセレブ、独身貴族)で埋め尽くされています。 再開発によって林立したタワーマンションには、職住近接を好む高所得な単身者やパワーカップルが均質に居住しており、夜の大崎は「成功者たちが羽を休める、静寂で洗練された高級レジデンス街」という顔を持っています。

大崎夜の顔

大崎Home可視化

【Daytime:昼の顔】アカデミックな顔も併せ持つ「多面都市」

ところが「活動者(Daytime)」のデータに切り替えると、街の景色は一変し、エリアごとに全く異なる「4つの顔」が現れます。

1.駅直結エリア(東側)
ゲートシティ大崎などの巨大オフィスビル群により、日本経済の中枢を担う「中枢ビジネス街」が出現。

2.南側(広町周辺)
車両基地や工場施設などにより、「メンズ・ワークゾーン」という、現場を支える男性たちが主役のエリアへ。

3.西側(大崎4丁目周辺)
ここでは「カレッジ・コミュニティ」という学生街の顔が明確に現れます。これは、立正大学(品川キャンパス)や近隣の東京医療保健大学(五反田キャンパス)に通う多くの学生が集まるためであり、ビジネス街とは異なる若々しい活気に満ちています。

4.西側外縁(戸越銀座方面)
さらに足を延ばせば、女性客で賑わう商店街エリア「ウィメンズ・トレンド」へとグラデーションしていきます。

大崎昼の顔

大崎Daytime可視化

【マーケティングのヒント】

夜は「富裕層住民向けの高単価デリバリー」昼はエリアごとに「ビジネスランチ」「現場向けボリューム弁当」「学生向けリーズナブルカフェ」と、ターゲットをピンポイントに切り替える「マイクロマーケティング」が極めて有効なエリアと言えます。


Case 2:武蔵小杉(神奈川県川崎市)
~「タワマンの街」の正体は、職・住・遊が融合した「コンパクトシティの完成形」~

武蔵小杉はJR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線・目黒線が交差する首都圏屈指の交通結節点です。

【Home:夜の顔】圧倒的なブランド力を誇る「セレブファミリーの聖地」

地図は赤や紫(高級住宅街、都心のセレブ)で埋め尽くされています。
高所得ファミリーやエリート層が住む、購買力の高い巨大なベッドタウンとしての側面が強く表れています。

武蔵小杉夜の顔

武蔵小杉 c-japan Home 可視化

【Daytime:昼の顔】高度な商業機能とオフィスが集積する「自律した都市」

高度な商業機能とオフィスが集積する「自律した都市」は、Daytimeで見ると、「都心へ働きに出る人のベッドタウン」というイメージだけでは語れない、この街のパワフルな実態が浮かび上がります。

•駅南側(グランツリー武蔵小杉周辺)
街の顔とも言えるこのエリアは、大型商業施設が牽引し、「ウィメンズ・トレンド」や「リージョナルセンター」として賑わいます。ここは住民の生活を支えるだけでなく、多くのテナントで働く「女性従業員」の職場でもあり、昼間も非常に華やかな消費活動が行われています。

•駅北側(小杉町1丁目)
近代的なオフィスビルや金融機関が集積し、都心顔負けの「中枢ビジネス街」を形成。多くのビジネスパーソンが行き交います。

•周辺部(北西側など)
駅から少し離れると、過去の工場地帯の名残である「メンズ・ワークゾーン」が点在し、街の歴史的背景と奥行きを感じさせます。

武蔵小杉 昼の顔

武蔵小杉 c-japan Daytime可視化

【マーケティングのヒント】

Homeデータで見える「富裕な住民」に加え、Daytimeデータからは「オフィスワーカー」や「商業施設で働く女性たち」という厚みのある昼間人口が見えてきます。

住民向けの生活サービスはもちろん、駅前のビジネスランチ需要や、商業施設で働く人々をターゲットにしたサービスなど、駅周辺だけで多様なビジネスが成立する「商圏の強さ」が武蔵小杉の真価と言えるでしょう。



終わりに:エリアの「DNA」を解読しよう

一見「住宅地」に見える街でも、c-japan® Daytimeを重ねることで「昼間はオフィス街」「実は女性が集まるトレンドスポット」といった隠れたポテンシャルが見えてきます。

「居住者(Home)」と「活動者(Daytime)」。
この2つのデータを掛け合わせ、街の解像度を上げて、より精度の高いマーケティング戦略を立案しませんか?

現在、1ヶ月間の無料トライアルキャンペーンを実施中です!
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


〇『c-japan® Home』の詳細はこちら
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監修者プロフィール

市川 史祥
技研商事インターナショナル株式会社
執行役員 マーケティング部 部長 シニアコンサルタント
医療経営士/介護福祉経営士
流通経済大学客員講師/共栄大学客員講師
一般社団法人LBMA Japan 理事
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1972年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。不動産業、出版社を経て2002年より技研商事インターナショナルに所属。 小売・飲食・メーカー・サービス業などのクライアントへGIS(地図情報システム)の運用支援・エリアマーケティング支援を行っている。わかりやすいセミナーが定評。年間講演実績90回以上。




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