導入企業インタビュー

株式会社タイトー

株式会社タイトー

本社所在地
東京都新宿区新宿六丁目27番30号 新宿イ―ストサイドスクエア2階
事業概要
アミューズメント施設の企画、運営およびフランチャイズ事業、アミューズメント機器の開発、製造、販売、レンタルおよびアミューズメント機器のメンテナンスサービス、モバイルコンテンツの企画、開発、運営および配信、マーチャンダイジング事業
公式サイト
https://www.taito.co.jp/

全国160か所のアミューズメント施設を運営するタイトー様。2018年に既存のGIS(地図情報システム)からの切替でMarketAnalyzer™をご採用いただき、その後さらにKDDI Location Analyzerをご導入いただきました。今回、導入の経緯や評価などを店舗開発部の小林様に伺いました。
事例紹介パンフレットはこちら(PDF)

はじめに、小林様のお仕事内容についてお聞かせください。

私たちの会社は、アーケードゲーム、家庭用ゲームやオンライン向けのゲームコンテンツなど、幅広いエンターテインメントを提供していますが、その中でも私は全国に広がるアミューズメント施設「タイトーステーション」の店舗開発を担当しています。商圏分析を含むマーケティング調査等を通じて、新規の出店や既存店の活性化および新業態に対しての社内提案など、仕事の範囲は多岐にわたります。

操作性の高さや
アクセス環境の自由度が
導入の決め手に。

それまで使っていたシステムが契約満了を迎える時期だったこともあり、もっと操作しやすいものがないか見直しをしていました。
というのも、そのシステムは固定したPCでしか起動できなかったのですが、我々の仕事は新店の候補地や既存店舗に赴くことも多く、エリアや商圏分析作業が会社でしかできないと不便で…。

MarketAnalyzerのクラウド版は、決められた固定のPCだけでなくタブレット等でも操作できる点が魅力的でした。(※)また、分析やレポートの各機能も使いやすく、さらに従来のシステムよりコストが抑えられることもあり、導入を決めました。

実際に導入してみて、いかがですか?

使い勝手はかなり向上しました。やはりGIS(地図情報システム)がポータブルな端末で使えるというのは大きくて、利便性がグっとあがりました。最近はPCも薄くなりましたし持ち歩くのも苦ではないですが、タブレット等だと起動スピードが速いので便利です。
近頃は商談にタブレット端末を持参することも増えており、気になったらリアルタイムで分析レポートが出せるとすごく便利です。商談中に「今ご提案いただいたエリアは、こういう特性がありますよね。」といった感じでレポートを見せると、商談相手から驚かれることも多いです。また、現地に行って物件調査をしている時にも、周囲にどんな人がいらっしゃるのかその場ですぐに分かる点はメリットにつながっています。

我々の仕事に必要なのは、確かな根拠。
経験や感覚に説得力を増すためにも
商圏を数字で把握できるGISは武器になる。


MarketAnalyzer™は、どのような業務で役に立っていますか?

主にはエリア特性を調べたり、商圏分析で活用しています。新店舗の立地を決めるには、まず我々の部署で店舗の候補地を絞り込み、実際に物件を取得するべきか否かのジャッジを仰ぐのが大まかな流れになります。店舗開発の経験が長いメンバーが多いため、狙うべきエリアの候補は感覚的に出てくることも多くあります。しかし、会社に対して物件の特性を提案する際に、 個人の感覚では話ができません。足元にはどういう人がいるのか、私たちのビジネスにマッチする根拠はこれという風に物件の選定理由を客観的に示せると説得力が違ってきます。感覚を裏付けるデータを取得できる点でも、役に立っているといえますね。


業務の効率があがったことはありますか?

調査や分析作業にかかる時間が減りました。単純にシステムの情報処理速度が時代とともに上がったこともありますが、場所にとらわれずに商圏分析レポートが作れることで、時間をうまく使えるようになったと思います。今までは、出先から帰社してからでないとレポートが作れなかったうえに、レポ―ト自体もシステムから出力したものを再度加工編集する必要がありました。今はワンクリックでスピーディに作れますし、それをそのまま関係者に送るだけで、十分説得材料になるので助かっています。


気に入っている活用法などはありますか?

チーム全員が使いこなせるようになるのはこれからですが、個人的に気に入っているのは、昼間人口や商業統計がすぐにレポートで見られる点。ファクトだけでなく、ベンチマークすべきターゲット層がどれだけ商圏内にいるのかも見れるのは参考になります。将来人口などのデータも非常にユニークに感じます。ショッピングセンターへの出店を検討するのであれば、将来人口は非常に参考になりますね。
店舗開発は数字で会話をすべきだというのが持論です。説得力のある提案をするために、裏付けとなるデータを自身の知恵として蓄積していく必要があります。そのためにも、MarketAnalyzerからの情報を自分の頭にインプットし、再度アウトプットする。この繰り返しが大事だと思っています。

GPSで、新鮮で正確な分析を可能にする
KDDI Location Analyzerの導入も決定
MarketAnalyzer™との両輪で
業務のさらなるクオリティアップを。


新たにご導入いただくKDDI Location Analyzer。採用のポイントは?

具体的な活用方針は社内でも検討していますが、運用メンバーで勉強会をしたり、村田さん(当社の営業担当)にも一部入ってもらい意見を聞きながら分析手法の理解を深めています。重回帰分析を活用して売上予測をしたり、業務効率や質ももっとあげていけると感じています。当社のビジネスはハフモデルが通用しない業種のひとつ。一部参考にしている点はあるものの、ハフモデルに頼らずいかに分析の精度を高めていくか、使い方もブラッシュアップしていきたいですね。

KDDI Location Analyzerは、今後どのように活用されていく予定ですか?

新たに導入を決めた KDDI Location Analyzer は、居住者だけでなく来街者の人の流れや滞留人口まで性別や年代が紐づく形で可視化できるのは面白いと感じました。推測ではなくGPSを元に、どこにどんな人がいるのかを割り出している点と、曜日や時間帯別に分析できる点も評価できます。
私たちの店舗は約半数が路面店なので、店舗付近にどんな人が集まっているのかを把握することは必須です。人手を割いて目視で人数調査をしていた頃と比べるとシステムで調査から分析まで完結できると作業がずいぶん楽になります。働く人の高齢化や人口減少により業務効率も上げていかなきゃという風潮もありますし働き方改革の面からみてもメリットがありそうですね。MarketAnalyzerとKDDI Location Analyzerの両輪でうまく使っていきたいと思います。


最後に

取れるデータの種類は増々広がり、データの鮮度も上がっていくなか、自分たちのビジネスに有効なデータがどれなのか、その取捨選択も大事だと感じます。店舗開発部の目的・目標は、店を開けて売上利益をつくること。そして従業員が働いて有意義な時間を過ごせること、ひいてはお客様に喜んでいただけること。その実現のためにも、自分たちの仕事の効率や質を上げていかなければと思います。

昔は、店舗に行かなければ楽しめなかったものが、今やインターネット上でも気軽に遊べます。ゲームとの接点が日常にあふれている今日、ゲームセンターに足を運んだことがない方も数多くいらっしゃるはず。
あらゆる世代の遊びが好きな人たちへ、エンターテインメント体験・空間を通じて笑顔や新たな驚き、人とのつながりを提供していくというわが社のミッションのもと、より多くの人をゲームの世界に呼び込んでいき、喜んでいただく機会をつくっていきたいと、そう思っています。

(取材日:2019年9月)

タイトー様の運営するアミューズメント施設

タイトー ステーション

駅直結の好立地店舗や、大型の路面店、またファミリーで楽しめるショッピングセンター店や郊外型大型店舗など、立地に合わせた様々なスタイルでアミューズメント施設を運営。クレーンゲーム、メダル、ネットワークゲームなど多種多様な機種を取り揃え、ファミリー、カップル、お友達同士など様々な層が楽しめる街の人気スポットとして注目を集めています。

今回、導入頂いたシステム

GIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer™ Cloud」

高度で探索的な商圏分析が可能なMarketAnalyzer™のクラウド版[詳しくはコチラ

GIS(地図情報システム)「KDDI Location Analyzer」

GPS位置情報データを搭載したこれまでにないGIS (地図情報システム)[詳しくはコチラ

※MarketAnalyzertt™クラウドはwebブラウザ上でご利用可能ですが、2019年10月現在においてPC端末でのご利用以外に関する技術的なサポートは行っておりません。



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