プレスリリース｜次世代の分析プラットフォーム「THE NOVEL」、第一弾『売上予測AI』発表

属人化を防ぎ、企業の「知（ノウハウ）」を組織資産化する
次世代エリアマーケティング分析プラットフォーム「THE NOVEL」、始動
～第1弾、“分析の判断軸”を提示しユーザーと共に協働する「売上予測AI」機能を来春ローンチ～

エリアマーケティングGIS（地図情報システム）の国内リーディングカンパニーである技研商事インターナショナル株式会社（名古屋本社：愛知県名古屋市、東京本社：東京都新宿区、代表取締役：小嶌 智海、以下当社）は、全社的なエリアデータ活用とそのDXを推進するLocation Intelligence Platform「THE NOVEL」（ザ・ノベル、以下NOVEL）の提供を、2026年4月（予定）に開始します。

第1弾として、統計解析と機械学習の両モデルを同時に実行・比較・評価できるデュアルアプローチ型の「売上予測AI」機能を搭載。分析の判断軸や手助けを細かく提示し、説明可能な予測モデルを構築します。本機能は、売上予測の属人化・ブラックボックス化の解消に寄与し、企業のデータ活用やDX推進を支援します。

〇 サービス概要はこちら：https://www.giken.co.jp/products/ai-nobel/

■開発の背景

当社は、1996年のGIS（地理情報システム）事業開始以来、エリアマーケティングデータ領域のエコシステム構築を通じ、「企業のデータに立脚した事業推進をサポートする」ことをミッションとしてまいりました。
近年、企業のビジネスモデルが高度化し、客観的なデータに基づいた意思決定はますます求められる一方で、特に店舗開発や経営戦略における重要指標である「売上予測」の分野では、以下のような構造的な課題が残されています。

1. ノウハウの属人化が進み、継承が困難である

高精度な予測を行うための分析スキルや店舗開発の知見が特定の担当者に集中し、組織内で共有・継承されず、企業の「資産」として蓄積されにくい環境にあります。これは、持続的な企業成長を阻む要因となっています。

2. 専門知識の壁が高く、DX人材も不足している

機械学習など、予測精度を向上させるための最新技術は高度化の一途をたどっており、データサイエンティスト等の専門人材がいない企業ではAIシフトが難しく、従来からの経験や勘で売上予測を進めるケースも少なくありません。

3. AIモデルのブラックボックス化により、予測の根拠が説明しづらい

売上予測にAIを活用した際に、複雑なAIモデルの結果がブラックボックス化することで、経営層への報告や意思決定の際に、予測根拠を示すことができず、結果として予測結果が活用されない、または信頼されないという課題が生じています。

当社は、長年にわたるエリアマーケティング分析のノウハウを活用することで「売上予測の民主化」と「データの資産化」を実現すべく、NOVELの開発に至りました。これにより、すべての企業がデータに基づき未来を予測し、事業運営の最適化につながることを目指します。

■「THE NOVEL」 『売上予測AI機能』3つの特長

NOVELは、データ分析の専門知識がない部門でも、高精度で信頼性の高い売上予測を自社で運用できるよう設計されています。

特長1: データサイエンス知識不要。最低限の自社データで予測モデルを自動構築

NOVELの売上予測で最低限必要になるデータは、「店舗ID」「住所」「売上」の3項目です。ユーザーは最小限のデータを準備するだけで、NOVELが当社の保有する約2万項目の商圏データから最適な変数を自動で選定・付与し、高精度な予測モデルを即座に生成します。これにより、データ準備・前処理にかかる時間を大幅に削減します。

〇 分析に迷わないインサイト＆ヘルプ機能 NOVELのインサイトがユーザーの分析プロセスに寄り添って、データについてサジェストしたり、次に何をすべきかガイドしたりします。 誰でもできる、迷わない、高度な分析作業環境を実現します。

特長2: AI×統計解析の「デュアルアプローチ」で、信頼性の高い意思決定をサポート

高い予測精度を持つ機械学習と、解釈性に優れた統計解析の両モデルを同時に実行・評価・比較できるデュアルアプローチを採用しています。これにより、予測モデルの結果を多角的に検証できます。
さらに、SHAP（説明変数の貢献度評価）等の技術を活用し、複雑なAIモデルの予測根拠（要因や寄与度）を分かりやすく可視化。高精度と説明責任を両立した、論理的で信頼性の高い意思決定をサポートします。

特長3: 分析を「組織のスキル」に。ノウハウを蓄積・改善するPDCAフレームワーク

予測モデルの作成・検証・予測・レポート化というPDCAサイクルをシステム内に内蔵し、モデル精度の継続的な改善をサポートします。単発の分析で終わらせず、運用を定着させる「再現性のある業務プロセス」を提供することで、組織全体の店舗開発能力の底上げを支援します。

■ 開発メンバー紹介

THE NOVELは、30年2,000社以上のGIS分析・運用支援で培った当社のノウハウと、AI・UI/UXの専門家の知見を融合した、プロフェッショナル集団で構成されるチームで開発しています。

AI・機械学習の専門家	プロダクトマネジメント・UXの専門家
AI売上予測を「専門家でなくても使える」SaaSに。 現場目線のMLOps思想 山元 陸 氏 株式会社データインサイト 取締役COO →開発秘話はこちら Dublin City University留学後、日本IBMに入社。グローバル案件を中心に、戦略策定から大規模システム開発までを一気通貫でリードした経験を持つ。データインサイト共同創業後は、AIアーキテクトとして本プロジェクトに参画。複雑なビジネス要件を高度なAIモデルへ落とし込み、予測精度と実用性を両立させるシステム全体の設計を統括。	現場で迷わず使える、 学習コストの低いプロダクトを目指して。 越口 渉 氏 合同会社InkField代表社員 →開発秘話はこちら 株式会社リクルートにて「Airレジ」を業界のデファクトスタンダードへ導いた実績を持つ。AI翻訳機「ポケトーク」の開発PMを経て合同会社InkFieldを設立し、THE NOVELのプロジェクトマネージャーに就任。複雑な技術とユーザーニーズを架橋し、真に価値ある製品体験を創出するプロフェッショナル。

■ 今後の予定

「THE NOVEL」は、売上予測AIを皮切りに、今後は経営企画、店舗開発、マーケティングなど多岐にわたる部門の課題解決に貢献する機能拡充を予定しています。
将来的には売上予測以外の多様なLocation Intelligence機能を提供し、企業全体のデータ活用基盤として進化し続けます。

■ 「THE NOVEL」について

ソリューション名称	THE NOVEL (ザ・ノベル)
カテゴリ	Location Intelligence Platform (SaaS)
ローンチ時期	2026年4月（予定）※第1弾機能「売上予測AI」
主な対象部門	店舗開発部門、経営企画部門、営業部門、マーケティング部門
URL	https://www.giken.co.jp/products/ai-nobel/

■ 当社について

［事業概要］
マーケティング向けデータ分析ツールの提供・運用支援を通じ、マーケティングデータ領域のエコシステム構築を進めることで、企業のデータに立脚した事業推進をサポート

商圏分析、エリアマーケティング向けGIS (地図情報システム)の提供
・商圏分析/エリアマーケティング用GIS「MarketAnalyzer^🄬 5」
・GPS位置情報データを搭載したクラウドGIS「KDDI Location Analyzer」他
蓄積した分析データ・ノウハウの提供
・データ・API・GISエンジンの提供を通じたデータ戦略高度化の支援
・インストアの来訪者検知の仕組みの構築
・デジタル広告のセグメントの高度化

［会社概要］
代表者：代表取締役　小嶌 智海
資本金：231,125,000円
設立　：1976年1月
所在地：名古屋本社：愛知県名古屋市東区主税町2-30 GSIビル
　　　　東京本社　：東京都新宿区新宿2-1-12　PMO新宿御苑前 7F
URL　 ：https://www.giken.co.jp/

---

＜本件に関するお問い合わせ先＞
技研商事インターナショナル株式会社　東京本社
担当：マーケティング部　平井
TEL：03-5362-3955　 お問い合わせフォームはこちら