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[外国人観光客が選ぶ]日本の観光地人気ランキング~データで読み解くインバウンド戦略~
2025/07/17
2024年、日本のインバウンド観光市場は訪日外客数3,687万人の過去最高を記録し、観光関連事業者にとって大きなビジネスチャンスが到来しています。しかし、単に人気観光地を知るだけでは、効果的なインバウンド戦略は立てられません。
- 訪日客は、「なぜ」その観光地を選ぶのか?
- 観光地の評価は、国籍や旅行スタイルによりどのように異なるのか?
- 彼らの行動背景にはどのようなトレンドがあり、それをどのように自社のマーケティングやエリア開発に活用できるのか?
このような深層的な問いに対する解こそ、効果的な戦略立案に役立つ情報です。
本コラムは、各種調査データを分析し、「なぜ」特定の観光地が選ばれるのか、国籍や旅行スタイルによる嗜好の違い、そして最新のトレンドを深掘りすることで、競争の激しい市場で戦略的優位性を確立するためのヒントを提供します。
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目次
外国人 人気観光地ランキング 2024:主要調査から見る日本の顔
インバウンド戦略を策定する上で、多くの担当者がまず参考にするのが「人気観光地ランキング」です。しかし、調査元によってランキングの結果が大きく異なる「ランキング・パラドックス」とも呼べる事象を理解することこそ、データドリブンな戦略の第一歩となります。
トリップアドバイザーに見る「文化探求型」旅行者の志向
世界最大の旅行プラットフォームであるトリップアドバイザーのデータは、計画的に旅行を組み立て、深い文化体験を求める層の意向を強く反映します。
- 伏見稲荷大社(京都府): 「千本鳥居」の幻想的な風景。
- 広島平和記念資料館(広島県): 歴史的学習の場として、欧米豪からの旅行者に高い価値。
- 厳島神社(広島県): 海に浮かぶ大鳥居のユニークな美しさ。
Googleマップに見る「都市冒険型」旅行者の志向
Googleマップのデータは、集客力とアクセスの良さを持つスポットが上位に浮上しやすくなります。
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府): 世界的IPを擁するエンタメ。
- サムライ忍者体験ミュージアム: 「コト消費」需要を捉えた体験型コンテンツ。
- 浅草寺(東京都): 象徴的な景観とアクセスの良さ。
主要調査を統合した外国人 人気観光地ランキング 2024
| 順位 | 観光地名 | 都道府県 | 主な魅力 |
| 1 | 伏見稲荷大社 | 京都府 | 幻想的な千本鳥居、文化的・神秘的体験 |
| 2 | ユニバーサル・スタジオ・ジャパン | 大阪府 | 世界的人気IP、最先端エンターテイメント |
| 3 | 広島平和記念資料館・公園 | 広島県 | 歴史的学習、平和への思索 |
【都道府県別】訪日外国人 観光地 ランキング
公的データによると、訪日客の訪問率が高いのは東京都、大阪府、京都府、千葉県、神奈川県です。これは成田、羽田、関西という主要国際空港を擁する「ゲートウェイ」としての役割が影響しています。
外国人に人気の観光地【東京・関西】の揺るぎない魅力と最新トレンド
東京は伝統と最先端の融合、関西は世界遺産とエンターテイメントの融合が、世界中の旅行者を惹きつけています。
次なるフロンティア:北海道・九州・東北におけるインバウンド人気観光地の台頭
リピーターの間では「セカンドシティ観光」への注目が高まっています。
- 北海道: 雄大な自然とウィンタースポーツ。
- 九州: アジア近隣諸国からのアクセスの良さと温泉。
- 東北: 日本の原風景や手つかずの自然。
国籍でここまで違う!日本で外国人に人気な観光地の徹底分析
インバウンド戦略において「外国人」を一括りにせず、国籍別に緻密なセグメンテーションを行うことが重要です。
欧米豪からの観光客に人気の観光スポット:文化・自然・体験への志向
欧米豪からの旅行者は、長期滞在が多く、学びや本物志向の体験に価値を見出します。広島、高野山、姫路城といった歴史的スポットや、熊野古道でのハイキングなどが好まれます。
アジアからのインバウンド観光客:国・地域別の違い
- 韓国: トレンドに敏感で、SNS映えするグルメやショッピング重視。
- 台湾: 富士山や温泉地(銀山温泉など)への関心が非常に高い。
- タイ: 視覚的に「日本らしい」象徴的なスポットや雪への関心が強い。
2025年のインバウンド観光を占う!最新トレンド
「モノ消費」から「コト消費」へ:体験型観光で外国人に人気なのは何か?
着物体験、寿司握り体験、デジタルアート鑑賞など、その土地ならではの活動に自ら参加し、深い思い出を作ることを求めています。
富裕層とサステナビリティ:高付加価値旅行の最新動向
閉館後の美術館貸し切りや「城泊」など、唯一無二の体験を求める富裕層向けコンテンツや、地域の暮らしを体験する「農泊」などのサステナブルな観光が注目されています。
データ分析で勝つインバウンド戦略
人流データ分析ツール「KDDI Location Analyzer」で実現するインバウンド集客
位置情報ビッグデータを活用し、訪日客のリアルな移動・滞在を「見える化」することで、的確な戦略立案をサポートします。
主要観光スポットの国籍別来訪者数
2025年1月〜6月の人流分析データによると、スポットごとに来訪国籍の傾向がはっきりと分かれています。
白い恋人パーク(北海道)は中国、キャナルシティ(福岡)は韓国、チームラボプラネッツ(東京)は米欧の来訪者が多いことがわかります。
まとめ:多様化するインバウンド市場で成功を掴むために
成功の鍵は、多様化する旅行者のニーズをデータでいかに深く理解するかにかかっています。「KDDI Location Analyzer」などのツールを活用し、客観的なデータに基づいた戦略立案を行いましょう。
監修者プロフィール
市川 史祥
技研商事インターナショナル株式会社
執行役員CMO シニアコンサルタント 市川 史祥
一般社団法人LBMA Japan 理事
ロケーションプライバシーコンサルタント
流通経済大学客員講師/共栄大学客員講師
統計士/医療経営士/介護福祉経営士
Google AI Essentials/Google Prompt Essentials

1972年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。不動産業、出版社を経て2002年より技研商事インターナショナルに所属。 小売・飲食・メーカー・サービス業などのクライアントへGIS(地図情報システム)の運用支援・エリアマーケティング支援を行っている。わかりやすいセミナーが定評。年間講演実績90回以上。
電話によるお問い合わせ先:03-5362-3955(受付時間/9:30~18:00 ※土日祝祭日を除く)
Webによるお問い合わせ先:https://www.giken.co.jp/contact/
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