導入事例レポート

株式会社一広バリュークエスト

株式会社一広バリュークエスト

本社所在地
東京都千代田区神田小川町1-11
事業概要
・人材採用における広告戦略立案・実施
・人事領域の課題解決に向けた総合サービス
・WEBメディアのプランニングからコミュニケーションデザインの戦略・立案・実施
・経営・事業課題解決へ向けた最適なソリューション提案
公式サイト
https://ikko-vq.co.jp

GISの活用により、従来の広く一般的な求人広告から
特定のターゲット層に焦点を当てた戦略へと、大きく転換。
大手企業を中心に新しい採用エリアマーケティングを実現。


人材採用広告のコンサルティングから戦略立案、実施までの支援や、採用分野の課題解決に向けた総合的なサービスを展開されている株式会社一広バリュークエスト様。
求人広告の付加価値として、当社GIS(地図情報システム)を活用したターゲットセグメントの精緻化を実現し、大きな成果を挙げています。導入経緯や具体的な成果について、同社の梅田様にお話しを伺いました。

一広バリュークエスト梅田様
梅田様インタビュー風景

梅田様のお仕事内容について


私は、戦略デザイン部の企画グループで主に新規事業の開発と広告の運用をしています。 新規事業の開発は、新しい事業自体を作るだけでなく、既存事業に新たな価値をつけることで、よりクライアントに成果をお返しすることも目指しています。MarketAnalyzer® 5や人流データの活用はまさに後者で、今の我々がやっている求人広告ビジネスに付加価値をつける目的で活用しています。



(お写真左)
戦略デザイン部 企画グループ 主任 兼 グループリーダー
デジタルプランナー 梅田 健太 様

採用デジタルマーケティングで、世界一を目指して。
求人広告の新たな価値醸成のために注目したのは
求人店舗周辺の特性や来訪者のペルソナを可視化できるGIS。


GIS(地図情報システム)を活用しようと思ったきっかけは?

最初のきっかけは、2年前、採用デジタルマーケティング領域でどこよりも秀でた会社を目指すために、どうすれば求職者と求人企業の最高のマッチングを生み出せるか。そのためにはどういう技術を取り入れるべきかを議論し始めたことです。
求人業界では、まだエリアマーケティング活用が進んでいなかったので興味を持ちました。その後、技研商事インターナショナルのセミナーで人流データを活用したエリア/居住者/来訪者分析といった話を聞き、「これは使えそうだな」と感じました。

実際に、ここ2年の私たちの成長はGISやデータがないと実現できなかった。
そう感じるくらいに、思いっきり使っています(笑)


GIS(地図情報システム)を活用しようと思ったきっかけは?

セミナーで聞いた人流データ活用に興味を持ち、様々な製品の中から今使っている人流分析GIS(以下、人流分析ツール)を導入しました。決め手はGPS位置情報データを基にしたリアルタイム性とサンプル数の多さです。 また、クライアントへの提案力をさらに強化するために商圏分析GIS「MarketAnalyzer🄬 5(以下、MKA)」の導入も決定しました。

人流分析ツールは、年代、性別、時間帯別に来訪者を瞬時に分析できるのが良い点です。それだけでも十分インパクトがあったのですが、MKAに入っている国勢調査を始めとした幅広いデータや、居住者をリアルに表現できるc-japan®のデータを見たときに、「そこにいる人達の情報を、こんなに細かく可視化できるのか」と驚きました。

c-japanセグメント表

ペルソナが分かりやすいc-japan® セグメントセグメント一覧はこちら


クライアントの希望だけでなく、データに基づいた獲得効率のよいターゲット設定ができれば、広告提案にもっと説得力を出せると感じましたし、特にエリア単位で居住者の特性を具体的なペルソナで表現できる「c-japan®」も、ターゲットのより深い理解につながると思いました。就業系のデータも、どのエリアにどんな仕事についている人が多いかがわかり、求人広告のクオリティアップに活用できると感じたためMKAも導入することになりました。

「誰でも」から「あなた」へ。求人広告の在り方が変わるなか
クライアントの求める層と実際に配信エリアにいる層をすり合わせて
リアルに響くメッセージを作れるのは、大きな強み。

従来のWeb広告は、『学生、主婦、フリーター誰でも大歓迎、全員来てください』という全方向型の原稿を、費用をかけて上位表示させるというやり方が主流でしたが、今はIndeedをはじめ、その人にあった求人を検索結果の上位に出す仕組みに変わってきています。今後もこの傾向は進むでしょうし、もはや「誰でも」ではなく「あなた」に向けた原稿を作らないと、うまく効果が見込めなくなります。実際、クライアントへの提案時にも『明確なターゲット設定は、獲得率を高めるためにも非常に大事』という話をしています。


ターゲット設定は、どのように進化しましたか?

今までは、企業や店舗(広告主)が欲しい人物像から決めていましたが、「本当にそういう人がそこにいるのか」という議論や検証がありませんでした。

我々は、人流データやc-japan®データ等を活用することで、最初のターゲット設定で、「クライアントが希望する人達が本当にそこにいるか」や、「どんなペルソナの方々なのか」、「広告はどのような表現だと響くのか」を具体的に提示できるようになったことは、大きな価値だと感じています。

どのようにターゲットを決めていくのですか?

まず人流分析ツールで店舗周辺にどんな人がいるのかを見ます。人流データの抽出条件を細かく設定できるので、アルバイトの勤務条件に当てはまるような条件設定をすれば、よりリアルな採用ターゲットの性・年代、時間帯の属性や滞在ボリュームを可視化できます。

さらに、MKAの「仮想ペルソナ分析」機能とc-japan®、人流データを使って店舗周辺にいる人達の具体的なペルソナ像を分析します。

MarketAnalyzer® 5「仮想ペルソナ分析」イメージ

MarketAnalyzer® 5「仮想ペルソナ分析」イメージ


仮想ペルソナレポートイメージ2

ペルソナレポートイメージ


c-japan®を使うことで、人流データの属性(性年代等)だけでは見えなかったターゲットのライフステージや生活スタイルなども見えてきます。

40代女性でも、「乳幼児のいるマイホーム予備軍」と「小中学生の子供がいる育ち盛りマイホームファミリー」では、働き方や需要が異なります。
提案の中で、随所にデータによる裏付けを出せるため、納得感も得られていると思います。

エリアマーケティングの結果を反映した、クライアントにも響くロジカルなターゲット設定。
実際に、マッチング率も上がっています。


エリアマーケティングを駆使した広告運用の成果は?


とある大手チェーン企業の求人広告の例ですが、「夜の時間帯は20代男性向け、昼の時間帯は40代主婦向け」と、店舗ごとに実際に周辺にいる人物像をターゲットに据えて運用したことがあります。
基本的には、店舗数の多い大手企業ほど店舗毎のコントロールがしにくいため、給与等の条件のみを変更した原稿を大量出稿するケースが多いのですが、我々はMKAと人流分析ツールで緻密にエリア特性や来訪者を分析し、広告の出し分けを徹底しました。結果、アルバイトの充足率が50%を切る状態だったところ、70~80%まで引き上がった好事例となりました。
ここまでターゲットを分けて広告配信する代理店は他にほぼない状況ですので、クライアント様からは「こんなことが分かるんだ」とご好評いただいています。

実際、MKAでのエリアマーケティングを反映させた広告では、マッチング率(分析で導いたペルソナに沿った原稿で、狙った属性の人が実際に応募して来る率)は上がっていますし、希望した人物像に沿った人が来て採用できているという点で、採用確率の向上にまで繋げられている実感もあります。

求人広告は、ただ情報を届けるだけでなく「ここで働きたい」と思ってもらうことが大事。具体的なターゲットのペルソナ像をデータドリブンで可視化できるのは、大きな強みになります。
20代女性でも学生なのかフリーターなのかで響く言葉も変わりますし、「誰でも働きやすい職場」ではなく「大学3年生の君が一番働きやすい職場」という表現のほうが刺さりやすいですし、採用にもつながります。

まだ希少な求人広告におけるGIS活用。
これ自体が価値となり、競合他社と一歩差が付けられていると感じます。


GIS活用によるメリットは?

細かなデータからデータドリブンな広告施策提案ができるというのは、すごい価値だと思います。
クライアント様の望む人物像に合った原稿を仮想で作って提案するのと、データや数値を基に納得感をもって施策を打てるのとでは全然違いますし、実際結果も変わってきています。

また、我々の拠点は東京しかありませんが、全国規模のお客様にも自信をもって提案できるのは、GISやデータを駆使することで、その地方に拠点がない我々でも正確にエリアの情報を得ることができる面が大きいですね。


採用だけでなく、売上予測や出店戦略等、
クライアントの成長につながる、幅広いエリアマーケティング支援の実現に向けて。


今後の展望について

1つ目は、ターゲットのペルソナ設定をより精緻化していくことです。
人流データや統計データ、c-japan®のほかに、生活意識や購買傾向、メディア接触傾向等のサイコグラフィック面を把握できる「消費者ライフスタイルデータ」をトライアル中です。ターゲットの興味や関心をさらに深く掘り下げることができれば、「価値観に合った働き方」みたいな訴求軸が作れるので非常に良いと思います。

2つ目は、MKAの広告配信機能(MarketAnalyzer🄬 Ads、以下Ads)の活用です。
Adsはこれから使ってみるところですが、「今、ここにいる人に対し広告配信ができる」というのは稀有です。他のジオターゲティング広告でも、過去ここにいた人に配信することはできても、リアルタイムな滞在エリア指定というのはなかなか無いので、今後活用を検討していきたいです。

3つ目は、新規事業領域になりますが、求人だけでなく売上予測や出店計画も含めて支援していけないか模索しています。
クライアントに外食チェーンが増えていることもありますし、そもそもMKAはチェーンストア企業の出店戦略や店舗販促等で活用されることが多いシステムなので、違和感なく提案していけるのではないかと考えています。

(取材月:2025年3月)



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