導入事例レポート

株式会社イートアンドホールディングス

株式会社イートアンドホールディングス

本社所在地
東京都品川区東品川4丁目12番8号 品川シーサイドイーストタワー 15階
事業概要
飲食店経営および食品製造・販売
公式サイト
https://www.eat-and.jp/

「属人的な主観」から「データによる根拠」へ
『大阪王将』らの出店判断とマーケティングを加速させる、エリア分析の共通言語とは


中華専門店「大阪王将」をはじめ、ラーメン専門店「よってこや」、ベーカリーカフェ「R Baker」等、多様な外食ブランドを展開する株式会社イートアンドホールディングス様。創業以来大切にしてきた現場の感覚に、客観的なデータ分析を合わせることで、出店精度の向上とブランド戦略の最適化を実現されています。今回は、マーケティング戦略部にて商圏分析ツール(GIS)の分析結果を様々な部署へ展開されている楊様に、「MarketAnalyzer® Satellite(GIS)」および「c-japan® Home(データ)」の導入背景および活用について伺いました。


(導入前後の課題と成果)

【商圏レポート作成業務の効率化】
散在する統計データの収集・加工にかかる手間を解消。1画面で即座にレポートを出力できる環境を構築し、業務効率が大幅に向上。

【意思決定の迅速化】
属人的な判断から脱却し、客観的なデータに基づく出店戦略DXを実現。視覚的に分かりやすいレポートにより、経営層やオーナーとの合意形成もスムーズに。

【エリアに適した戦略立案】
商圏内の性別・年代に加え、居住者のライフスタイルまで把握。エリア特性に合わせた出店ブランドの選定や販促内容の最適化が可能に。

楊様写真

急拡大期に不可欠だった「スピード」と「客観性」
属人的な手法からの脱却を目指して

導入の背景は?


当社のマーケティング戦略部は、国内外の市場分析、ブランド戦略の立案、そして新規出店物件の評価支援や中長期的な投資判断を担う重要なセクションです。 かつて、まだノートパソコンさえ十分に普及していなかった20年以上前では、店舗開発担当者が個別にデータを収集し、自身の経験と勘で物件を評価していました。しかし、2000年代に入り主力ブランドである「大阪王将」やラーメン業態の出店を加速させるフェーズにおいて、従来の属人的な手法ではスピード感が追いつかないという課題に直面しました

インタビュー風景

マーケティング戦略部 マーケティンググループ マネージャー 楊 子霆 様

当時は担当者が一人で様々なサイトを見て統計データを集め、分析するまでに大変な手間がかかっていました。また、社内や加盟店オーナー様にプレゼンする際、担当者の『感覚』だけでは説得力が足りず、客観的な数字と、誰が見ても分かる根拠が必要でした。
当時の担当者がセミナー等で情報収集をしたうえで、MarketAnalyzer® Satellite(以下、サテライト)の導入を決断しました。以来、長年使い続けています。

具体的な活用について


サテライトは主に「新規出店候補地の評価」「物件比較(既存店や他物件との比較)」「ブランド・ターゲット別の特性把握」の3点で活用しています。

新規物件の情報が入ると、まずはサテライトで商圏レポートを出力します。 ダッシュボード画面に、国勢調査などの基本データに加え、様々な統計データがまとまっているので、情報収集がスピーディになりました。また、既存店舗の商圏データと照らし合わせることもすぐできるので、候補地の特性をイメージしやすくなりました。

また、店舗開発において重要な競合店の調査も、チェーン店データを網羅したポイントデータ(ロケスマ)と連携しているため、地図上で瞬時に位置関係を把握できる点が大きな魅力です。

なお、ブランドごとのターゲットの違いを把握するために、商圏内の世帯構成や商業人口、昼間人口、人の流入出といったレポート情報も活用しています。


チェーン店舗の所在の可視化、出退店状況の確認が可能なMarketAnalyzer🄬 Satellite
チェーン店舗の所在の可視化、出退店状況の確認が可能

商圏レポート作成の業務効率が大幅に向上
視覚的なレポートが社内の「共通言語」となり、候補地選定の意思決定を加速


活用のメリットは?


サテライトを導入する前は、商圏データ等の情報取得に一日以上かかることもありました。
しかし、サテライトを導入したことで、ワンタッチで必要なレポートが整ったフォーマットで出力され、レポート運用から分析まで30分もかからないペースで進められています。体感的には70%以上の業務効率化が達成されていると感じますし、創出された時間をより深い考察や現地調査に時間を充てることができます。

また、部門間の連携強化と意思決定の円滑化にも効果を発揮しています。
サテライトのレポートは数字の羅列ではなく、グラフや地図で視覚的に表現されるため、分析業務に馴染みの薄い営業担当や経営層にも一目で内容が伝わります。 共通のデータという「物差し」ができたことで、主観的な意見だけでなく、客観的な根拠を持って承認を得る業務フローが確立され、各部門間での合意形成が非常にスムーズになりました。

商圏内の統計データをダッシュボードで確認でき、レポート出力も可能

商圏内の統計データをダッシュボードで確認でき、レポート出力も可能

ブランドが多様化し、ターゲットが細分化する中で
顧客のライフスタイル把握が不可欠に。


c-japan® Home導入の背景は?


サテライトにより立地や人口構造の分析基盤は固まりましたが、次の課題として、お客様のライフスタイルや価値観を深く知る必要性が生じました。特に大阪王将の50周年を迎え、既存顧客を大切にしつつ、新規顧客を獲得していくことが重要なテーマとなったためです。

通常の統計データでは、例えば「二人以上の世帯が多い」といった情報は確認できても、「ニューファミリーがどのような生活をしているか」といった具体的な情報は明確に把握できません。 c-japan® Homeのデータは、『育ち盛りのマイホームファミリー』や『地方の単身働き盛り』といったように、そこに住む人達の暮らしぶりが具体的に可視化されており、この点が導入の決め手となりました。

自社店舗の商圏内に多く住む層のペルソナをランキングで表示

c-japan® Homeは、MarketAnalyzer® Satelliteと連携可能
自社店舗の商圏内に多く住む層のペルソナをランキングで表示

顧客の価値観を深堀りできるc-japan® Homeは、
出店戦略だけでなく、店舗販促にも活用できる

具体的な活用と効果は?


主に、3つの点で効果を感じています。

1つ目は、ターゲット像の明確化と業態判断です。
商圏内に「どのような生活・価値観を持つ層がいるか」が分かるため、そのエリアにどのブランドを出店すべきかの判断が容易になります。

2つ目は、販促施策の最適化です。
c-japan®の分析データは販促部門にも共有され、販促施策立案時(例えば、割引かノベルティか、どのような訴求が響くかといった議論等)に活用されています。現地調査とデータを組み合わせることでペルソナ分析が深まり、より効果的な施策立案が可能になりました。

3つ目は、作業スピードと精度の向上です。
導入前は「現地に行ってから顧客像を捉える」フローでしたが、現在は「現場を見る前に、分析結果を見てアタリをつけられる」状態になりました。現地確認が答え合わせのような感覚で進められるため、業務スピードと精度の双方が向上しています。

店舗分析はデータだけで完結するものではなく、最終的には人の目で見て判断する必要があります。 人が効率よく正しい判断を下せるよう、分析データとこれまでの経験・勘を融合させながら、今後も成功パターンのモデル化や出店精度の向上を図っていきたいと思います。

(取材月:2025年12月)



【営業担当からの一言】

楊様には定期的にMarketAnalyzer® Satelliteについての情報交換の機会を頂いております。データのご活用方法や飲食業界について等いつも深いご知見をご共有いただいき、感謝しております。
今後もご出店を商圏分析の側面からサポートできるよう尽力しますので引き続きよろしくお願いいたします。



導入頂いたシステム

GIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer🄬 Satellite」

基本の商圏分析・情報共有ツール(詳細はこちら

当社独自のエリアセグメンテーションデータ「c-japan

小地域単位でより明確に地域特性や居住者特性を表現(詳細はこちら

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