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ドラッグストア

ドラッグストア・調剤薬局は小売業の中でも出店意欲が旺盛な業界です。 今回は両業態の出店可能エリアを既存店舗の供給状態と人口動態から探る事例をご紹介します。

1都3県を500mメッシュ単位で、都市・近郊・郊外という軸でクラスター分析により分類します。そして分類ごとの現状の各社の出店状況と人口動態(人口総数、高齢者のみ世帯数)を比較し、需給のアンバランスなエリアを検索しました。

1都3県の立地クラスター分析

立地クラスターマップ

国勢調査の主要60項目を主成分分析し、9つの因子に縮約したスコアを投入変数としました。各メッシュが持つ9つの因子スコアからクラスター分析によって立地特性を分類し、「都市」「近郊」「郊外」の3つのグループを定義しました。

因子解釈表

グループごとの因子平均値を算出し、因子スコアが高いグループを緑、低いグループを赤でマーキングします。
○都市: 都市居住性因子が高い(若者が多く、共同住宅住まいが多い)
○近郊: ファミリー関連の因子が高い(都市近郊の住宅街に分布)
○郊外: 高齢者、2次産業、大家族関連の因子が高い (郊外の1次産業、2次産業従事者)

立地クラスターごとの特徴的な駅の傾向

人口構成

都市・近郊・郊外それぞれのエリア分類に属する以下の3つの駅周辺の人口構成を比較しました。
○都市(三軒茶屋/東京都):若者が突出。ニューファミリー、シニア構成比が低い。
○近郊(新座駅/埼玉県):ニューファミリー世帯が多い。若者、シニア層の構成比は低い。
○郊外(小川町駅/埼玉県):シニア層が突出。シニア層以外の構成比は低い。

立地クラスターごとの出店可能エリア分析

都市クラスター:ドラッグストアの都市型小商圏出店

都市型DgSターゲットエリア

都市部においては都市型小商圏フォーマットのDgSが急激に増加しているものの、DgS 1店舗当たりの人口が多いため、店舗供給が追いついていないエリアを検索した。
都市部のDgSの出店は飽和状態にあるが、DgS 1店舗当たり人口の需給バランスで見た場合、局地的に供給不足のエリアが散見される。

近郊クラスター:調剤薬局の出店空白地検索

調剤薬局空白エリア

郊外型調剤薬局について、人口が多いものの、調剤薬局が存在しない出店空白エリアを検索した。
近郊ベッドタウンに調剤薬局の供給がないエリアが点在している。病院、診療所の分布状況を勘案しながら、DgSの調剤対応や調剤薬局の新規出店などの出店戦略立案が可能。

郊外クラスター:訪問調剤の採算性が高いエリアを検索

訪問調剤ターゲットエリア

高齢化が進む郊外では、団塊の世代が後期高齢者になる2025年には65歳以上人口構成比が平均で40%を超える。高齢者の移動範囲は限られるため、訪問調剤の必要性が高まると考えられる。
そのためにこうした郊外で、高齢者のみ世帯が多く、調剤薬局の店舗が少ないエリアは訪問調剤の採算性が高いエリアと定義し、検索した。
訪問調剤などのサービスを必要とするターゲット層(高齢者のみ世帯)が多く、周辺に競合店舗の少ないエリアを採算性の見込めるエリアとして絞り込んだ。

まとめ

ここでは居住特性の違いに起因する店舗の需給バランスに焦点を当ててレポートしました。居住特性はライフスタイル、ライフステージによって定義しましたが、それぞれのシーンに関連深いテーマを用いて需給バランスのギャップのあるエリアを抽出しました。全国画一的な出店基準では浮かび上がらない出店候補地もあります。今回のように、都市階級に応じて基準を設ける等、出店余地検索には様々な工夫ができます。

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