ホーム > 商圏分析 用語集 > Zスコア

Zスコア

データ群の該当する数値から平均値を引いて、標準偏差で割ることで求めます。 これにより、このデータ群は平均が0、標準偏差が1になり、単位が異なる数値も比較することが可能となります。 このような変換を標準化や基準化とも言われ、変換した数値のことをZスコアと呼ばれます。

 

 

1.顧客像をヒントに効果が期待されるエリアを探索する

 ここでは例として、広告主を自動車ディーラーと想定し、東京都大田区を対象に高級外車を販売すると仮定します。広告媒体は無宛名DMで、予算から逆算した5万部を配布する計画です。

 まず、東京都大田区には2010年の国勢調査によると約35万世帯が存在します。つまり、計画している配布数の5万部では到底足りません。

 高級外車の需要がある人はどのような人物像でしょうか。所得水準が高く、広い住宅に住む人ほど期待できそうです。今回はこの2条件をヒントにエリアデータを用い、見込み顧客にアプローチします。

 エリアデータとは公的な調査結果をもとに小地域ごとに集約したデータです。一例をあげると、総務省統計局で実施する国勢調査です。つまり、エリアデータは個々人の情報ではなく、行政界(例町丁目)単位等で集計された面としての情報です。 

2.分析方法と解析結果

 販促エリアの探索方法を、2つご紹介します。

【2つの条件を個別に判断する】
 図1は、推計年収階級別世帯数データの平均年収情報を使い、平均年収の高い地域から世帯数を累積し、5万世帯になる地域(赤網掛け)を表します。

 一方、図2は国勢調査の1世帯当たりの住宅延べ面積情報を使い、住宅延べ面積の広い地域から世帯数を累積していき5万世帯になる地域を表します。両図を比較すると、それぞれの条件で別々にエリアを絞り込んだため、異なった有望地域を示していることに気が付きます。つまり、所得水準の高さか住宅の広さのいずれか優先されなかった条件の地域が欠落してしまうことが問題となります。

image12

【図1 平均年収が高い5万世帯】

image13

【図2 1世帯当たりの延べ面積が広い5万世帯】

 

【2つの条件を総合的に判断する】
 先の「2つの条件を個別に判断する」場合のように、優先させる条件によって結果が異なることに不都合があれば、Zスコアを使った総合的な判断方法を使用することで問題を回避できます。

 Zスコアとは0を基準にした偏差値です。Zスコアの値が0より高い場合は、それが平均以上であることを表します。Zスコアは複数の要素を総合的に判断する場合に利用されます。表3①、②は2つの条件をそれぞれZスコアに直したものです。さらに、販促エリアを総合的に判断するために、それぞれのZスコアを合計したものが表3、地図上に上位5万世帯を満たす地域を表したものが図3です。今回は2つの条件(①所得水準が高い、②広い住宅)を同質として使用しましたが、条件ごとに重点を置きたい場合は、そのZスコアにあらかじめ重み付けすることもあります。

image15

【図3 Zスコア合計による有望販促エリア】

3.最後に

 Zスコアを使った総合的なエリアデータの解析の結果、田園調布など富裕度が高く住居が広いエリアが上位にランキングされました。感覚的な思い込みではなく、データによって示すことで、説得力のある販促プランを策定することができます。

 技研商事インターナショナルでは、今回ご紹介した一連の工程を実現する配布エリア最適化システムを販売しております。本機能は商圏分析用GIS「セグメントアナライザー(SegmentAnalyzer™)」の標準機能です。詳しくは弊社へご相談ください。

image14

【表3 2つのZスコアの合計(抜粋)】

ご相談・資料請求はお気軽にどうぞ!
無料で資料請求 ➤
GSI
 ☎ 03-3506-1800
(受付時間:9:30~18:00 祝祭日を除く)